ヤンキー、坊さんになる 出家高校生の男女7人物語 - (EPUB全文下载)

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内容紹介

入学と同時に出家、僧侶見習いとなって高校生たちが修行に励む。真言宗の総本山高野山がある和歌山県高野町。その中心部に私立高野山高校はある。宗教科にやって来るのは、寺の跡継ぎばかりかと言えば、決してそうでもない。では、何ゆえに親元を離れて寮や寺に住み、時には肉や魚も食べられず、早朝から「お勤め」をするような生活にあえて耐えるのか。共に3年間を過ごした同級生7人を通して見た、その修行生活の一端をご紹介します。
初出

朝日新聞 二〇一四年一月十五日~一月二十五日
  目 次
第1章 茶髪一転、出家、お勤め
第2章 一晩で出戻り、誰も怒らなかった
第3章 仏様っているのか、答えはまだ
第4章 肉や魚はご法度、ご飯何杯も
第5章 戒律守り「結婚しなくていい」
第6章 寮生活、何もかもが嫌になった
第7章 「早くかえってきいや」 級友の縁
第8章 山冷え込む2月、それぞれの道へ
第1章 茶髪一転、出家、お勤め
 平安時代初め、弘法大師空海が開いた真言宗の総本山高野山(和歌山県高野町)。標高900メートルの山上は1200年の歴史を持つ。女人禁制こそ明治初めに解かれたが、今も117の寺院が立ち並び、人口3500人の町に僧侶は約600人いる。
 町の中心部にある私立高野山高校。2012年11月23日、約140人の全校生徒が講堂に集まり、「追悼法会」が開かれた。同校のすべての関係者を供養するため、真言宗で最も格が高い法会の形をとる。
 主役を務めるのが、宗教科3年生の男女生徒7人だ。本物の袈裟(けさ)に身を包み、シンバルのような専用の楽器を鳴らし、約1時間半にわたって、様々なお経を唱える。堂々と執り行う姿は、とても高校生に見えない。
 宗教科では、男女生徒とも入学と同時に出家。戒名を授かって、真言宗の僧侶見習いとして、高校生活を送る。男子は全員坊主頭。宗教法人が経営する高校は多数あるが宗教家を目指すコースがあるのは珍しい。同校は「『宗教科』という学科があるのはここだけ」という。
 同校は真言宗の僧侶養成校として明治に開学。当時は男子生徒のみで、全国から集まった弟子たちが袈裟姿で勉強や修行に励んだという。戦後に男女共学になり、僧侶希望者以外の入学も増加。一方で、寺院の後継者たちは地元の一般校に進むケースが増えた。
 現在、同校は特別進学コースやスポーツコースなどからなる普通科と、宗教科の2本立てだ。宗教科では、1年生の終わりまでに5種類のお経を暗記し、卒業するころには、法会のほか、布教の実技もする。
 同校は交通が極めて不便なため、ほとんどの生徒が親元を離れ、寮に入るか、お寺に住み込む「寺生(てらせい)」として通学している。近年は、こうした環境が、不登校やいじめなど様々な悩みを抱えた生徒が再スタートを切る場になりうるとして注目を浴びている。
    ◇
 追悼法会には、緊張した面持ちでお経を唱える平幡航正君(18)の姿もあった。法会の大役は2度目。前回はいま一つだったので気合が入った。
 「高校3年間で一番いい経験だった」
 平幡君は13年春、隣接する1年制の専門学校、高野山専修学院に進学することが決まっている。この学校では一切の肉食を禁じられ、友人知人とも連絡を絶ち、修行漬けの日々を送る。1年後に卒業すれば、正式に僧侶となる。
 平幡君は千葉県銚子市生まれ。2600軒もの檀家(だんか)を抱える大寺院が実家だ。「早くちゃんとしたお坊さんになって家業を手伝いたい」。そう決心するまでの道のりは長かった。
 「尾崎豊路線だったんです。ここに来る前は」
 尾崎豊は「卒業」などで青春の鬱屈(うっくつ)を歌った歌手だ。
 「小学5年生のとき、通りすがりの近所の人に『くそじじい』と暴言を吐いて、学校に苦情が来たときから、両親の『すみません人生』が始まったそうです」。中3の終わりごろには、髪は脱色して茶色だった。毎日のように友達の家で夜更かしし、親からの電話は無視した。自分から親に話しかけることはなく、話しかけられても『うるせー』としか言わなかった。地元の高校に進んだが、2年になると「いろいろあって転校することになってしまった」。
 そうしてやってきたのが、700キロ離れた高野山高校だ。宿坊のある寺に住み込み、修行しながら学校へ通うことになった。転入を控えた夏、髪をそり、住み込み先の寺へ来た。付き添ってきた父は平幡君を託すと、振り返ることもなく、去っていった。
    ◇
 さっそく翌朝から、仏様の前でお経をあげる「朝のお勤め」が始まった。起床は午前6時前。衣を自分で着なくてはならないが、家で習ってきたのに、うまく着られない。なんとか身につけて、初めてお勤めに出てから数時間後。すでに気持ちは固まっていた。
 「こんな生活、無理だ。逃げるしかない」
 昼前には、一晩だけ過ごした寺を背に、約3・5キロ離れたケーブルカーの駅へ必死で歩いていた。ケーブルカーの高野山駅は、車に乗れない高校生にとって、唯一開いた「下界」への出口だった。

◎大学1年生「信仰持つ」16%/震災後に急増
 東日本大震災以後、信仰を持つ10代の若者が急速に増えている――。国学院大日本文化研究所の井上順孝教授らによる調査で、こんな傾向が明らかになった。
 井上教授らは1995年から11回にわたり、入学直後の大学1年生などに対し、宗教意識についての調査を続けてきた。それによると、信仰を持つ学生の割合は95年には6・7%だったのに対し、2012年には16・1%まで増えた。特に東日本大震災を挟んだ10年から12年は、2年間で4・2ポイントも増えたという。
 井上教授は「入学直後の学生が多いので、基本的に中等教育の結果によるデータと考えてよい。東日本大震災の影響とともに、オウム真理教事件による宗教の悪い印象が薄れたことや、仏像が注目されたり、伊勢神宮や出雲大社が人気を博したりするなどの宗教ブームも影響しているだろう」と分析する。
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书籍插图:
书籍《ヤンキー、坊さんになる 出家高校生の男女7人物語》 - 插图1
书籍《ヤンキー、坊さんになる 出家高校生の男女7人物語》 - 插图2

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