寺山修司全歌集 - (EPUB全文下载)

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寺山修司全歌集
寺山修司 著
目 次
田園に死す
 わが一家族の歴史「恐山和讃」
 恐山
  少年時代
  悪霊とその他の観察
  長歌 指導と忍従
 犬神
  寺山セツの伝記
  法医学
 子守唄
  捨子海峡
  暴に与ふる書
  長歌 修羅、わが愛
 山姥
  むがしこ
  発狂詩集
 家出節
  終りなき学校
  家畜たち
 新・病草紙
  さはるものにみな毛生ゆる病
  眼球のうらがへる病
  大足の病
  時計恐怖症
  鬼見る病
  室内楽
  首吊り病
  変身
 新・餓鬼草紙
  善人の研究
  悲しき自伝
  言葉餓鬼
  母恋餓鬼
  天体の理想
 跋
初期歌篇
 燃ゆる頰
  森番
  海の休暇
 記憶する生
 季節が僕を連れ去ったあとに
 夏美の歌
  空の種子
  木や草のうた
  朝のひばり
  十五才
空には本
 チエホフ祭
 冬の斧
 直角な空
 浮浪児
 熱い茎
 少年
 祖国喪失
  壱
  弐
 僕のノオト
血と麦
 砒素とブルース
  壱 彼の場合
  弐 肉について
  参 Soul, Soul, Soul.
 血と麦
  壱
  弐
 老年物語
 映子を見つめる
 蜥蜴の時代
 真夏の死
 血
  第一楽章
  第二楽章
  第三楽章
  第四楽章
 うつむく日本人
  壱 他人の時
  弐 小さい支那
  参 山羊つなぐ
 私のノオト
未刊歌集 テーブルの上の荒野
 テーブルの上の荒野
 ボクシング
 煮ゆるジャム
 飛ばない男
 罪
 遺伝
 花札伝綺

寺山修司全歌集
田園に死す
──一九六四年
これはこの世のことならず、死

の山路のすそ野なる、さいの河原の物語、十にも足らぬ幼な児が、さいの河原に集まりて、峰の嵐の音すれば、父かと思ひよぢのぼり、谷の流れをきくときは、母かと思ひはせ下り、手足は血潮に染みながら、
川原の石をとり集め、これにて回

の塔をつむ、一つつんでは父のため、二つつんでは母のため、兄弟わが身と回向して、昼はひとりで遊べども、日も入りあひのその頃に、地獄の鬼があらはれて、つみたる塔をおしくづす
わが一家族の歴史「恐山和讃」
 
恐山
少年時代
大工町寺町米町仏町老母買ふ町あらずやつばめよ
新しき仏壇買ひに行きしまま行方不明のおとうとと鳥
地平線縫ひ閉ぢむため針箱に姉がかくしておきし絹針
兎追ふこともなかりき故里の銭湯地獄の壁の絵の山
売りにゆく柱時計がふいに鳴る横抱きにして枯野ゆくとき
間引かれしゆゑに一生欠席する学校地獄のおとうとの椅子
町の遠さを帯の長さではかるなり呉服屋地獄より嫁ぎきて
夏蝶の屍

ひそかにかくし来し本屋地獄の中の一冊
生命線ひそかに変へむためにわが抽出しにある 一本の釘
暗闇のわれに家系を問ふなかれ漬物樽の中の亡霊
悪霊とその他の観察
たつた一つの嫁入道具の仏壇を義眼のうつるまで磨くなり
老木の脳天裂きて来し斧をかくまふ如く抱き寝るべし

の斧買ひにゆく母のため長子は学びをり 法医学
いまだ首吊らざりし縄たばねられ背後の壁に古びつつあり
ほどかれて少女の髪にむすばれし葬儀の花の花ことばかな
畳屋に剝ぎ捨てられし家霊らのあしあとかへりくる十二月
川に逆らひ咲く曼珠沙華赤ければせつに地獄へ行きたし今日も
忘られし遠き空家ゆ 山鳩のみづから処刑する歌聞ゆ
地平線揺るる視野なり子守唄うたへる母の背にありし日以後
売られたる夜の冬田へ一人来て埋めゆく母の真赤な櫛を
長歌 指導と忍従
無産の祖父は六十三 番地は四

で死方より 風吹き来たる 仏町 電話をひけば 一


 隣りへゆけば 八



 庭に咲く花七

の八

 荷と荷あはせて 死を積みて 家を出るとも 憑きまとふ 数の地獄は 逃れ得ぬ! いづこへ行くも みな四

 地獄死後苦の さだめから 名無し七

の 旅つづき 三味線抱きて 日没の 赤き人形になりゆく
かなしき父の 手中淫 その一滴にありつけぬ われの離郷の日を思へ ふたたび帰ることのなき わが漂泊の 顔を切る つばくらめさへ 九



 されど九二なき家もなき われは唄好き 念仏嫌ひ 死出の山路を 唄ひゆかむか
犬神
寺山セツの伝記
亡き母の真赤な櫛で梳

きやれば山鳩の羽毛抜けやまぬなり
亡き母の位牌の裏のわが指紋さみしくほぐれゆく夜ならむ
トラホーム洗ひし水を捨てにゆく真赤な椿咲くところまで
念仏も嫁入り道具のひとつにて満月の夜の川渡り来る
大正二年刊行津軽行

人買人桃太は わが父
村境の春や錆びたる捨て車輪ふるさとまとめて花いちもんめ

の熱き歯をもてわが挽きし夜のひまはりつひに 首無し
濁流に捨て来

し燃ゆる曼珠沙華あかきを何の生贄とせむ
子守唄義歯もて唄ひくれし母死して炉辺に義歯をのこせり
灰作るために縄焼きつつあればふいにかなしも農の娶

りは
法医学
てのひらの手相の野よりひつそりと盲目の鴨ら群立つ日あり
生くる蠅ごと燃えてゆく蠅取紙その火あかりに手相をうつす
見るために両

をふかく裂かむとす剃

の刃に地平をうつし
七草の地にすれすれに運ばれておとうと未遂の死児埋めらるる

られて村を出てゆくものが見ゆ鶏の血いろにスカーフを巻き
旧地主帰りたるあと向日葵は斧の一撃待つほどの 黄
〈パンの掠取〉されど我等の腹中にてパンの異形はよみがへらむか
われ在りと思ふはさむき橋桁に濁流の音うちあたるたび
屠夫らうたふ声の白息棒となり荒野の果てにつき刺さり見ゆ
白髪を洗ふしづかな音すなり葭

やみし夜の沼より ............

书籍插图:
书籍《寺山修司全歌集》 - 插图1
书籍《寺山修司全歌集》 - 插图2

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