制限時間は3分間。傲慢王女は陥落し、ヤンデレは加速する。ラノベ世代の官能小説《オ.epub - (EPUB全文下载)
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制限時間は3分間。傲慢王女は陥落し、ヤンデレは加速する。
ラノベ世代の官能小説《オシリス文庫》無料マガジンvol.7
オシリス文庫
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本書の内容はフィクションであり、登場する団体・店名・人物などの名称はすべて架空のものです。
Contents
3分間でも逝けますか?~はるかかなたの挑戦~
著者:雑賀匡/イラスト:外郎辻ゆみ彦
王女姦落-無様なティアラ-
著者:追浜ジロー/イラスト:fu-ta
ヤンデレちゃんは我慢できない!-近づくあの子を排除せよ-
著者:雨真美希/イラスト:とくぴょん
ネトゲの嫁は刺激的!~女体化プレイとリアルの彼女~
著者:男爵平野/イラスト:あぶぶ
3分間
でも逝け
ますか?
~はるかかなたの挑戦
~
事故に遭ったのは一ヵ月ほど前のことだ。
高校の卒業式があった日。
進学する大学も決まっていた俺──日比野
奏太
は、高校生活の最後くらい思いきったことをやろうと、三年間ずっと密かに想い続けていた女の子へ告白することにした。
相手は、同じクラスだった月ヶ瀬
晴香
。
少し地味な感じがするけれど、目鼻立ちの整ったかわいい女の子である。
小柄ながらもスタイルが良くて、抜けるような白い肌と、肩甲骨のあたりまである長い黒髪の持ち主。
外見だけを見ると、在学中ずっとフリーでいたのが不思議なくらいだ。
ただ、彼女にはどこか硬いイメージがあった。
ぼっちというわけではなかったけど、教室ではひとりで本を読んでいることが多くて、少しとっつきにくい、生真面目な優等生──という感じだ。
男子たちが積極的に関与しようとしなかったのはそのためだろう。
俺の場合は本の趣味が一緒だったため、ほかの連中に比べると話をする機会は多かったのだが、その際だって交わす言葉はほんのわずかものでしかない。
でも、その短い会話の中で月ヶ瀬晴香の優しい人柄に触れた俺は、彼女に対する想いを徐々に大きくしていったのである。
正直言ってあまり期待はしていなかったが、
──高校最後の思い出として、華々しく玉砕するのもいいか。
と、式が終わって帰ろうとしていた彼女を呼び止め、肩を並べて校門を出たところで、勇気を振り絞って告白したのだ。
「ずっと好きだったんだ。俺と付き合ってほしい」
なんの捻
りもない、ド直球
な台詞。
もっと気の利いたことを言えないのか……と自己嫌悪に陥りそうになったが、意外なことに彼女は小さくうなずきながら承諾してくれた。
彼女いない歴=年齢という寂しい高校生活を送っていた俺が、最後の最後に一発逆転の幸運を手に入れることができたのだ。
おまけにそのとき初めて知ったのだが、彼女とは進学予定の大学も同じだった。
そりゃ、もちろん喜んだよ。
喜んで、あまりにも浮かれすぎてしまったため──。
暴走してきた車に気づくことができなかったのだ。
あとから聞いた話だと、携帯電話に気を取られての脇見運転だったらしい。車は歩道を歩いていた俺たちに向かって一直線に突っ込んできた。
ギリギリになってようやく気づいた俺は、彼女を突き飛ばすのが精一杯だった。
あのときの光景はいまでも忘れることができない。
全身が激しい衝撃に襲われた次の瞬間、すべての音が消えて、回転を続ける視界には顔を引きつらせた彼女と、抜けるような青空が交互に映った。
──ああ、まるで天国から地獄へ急降下だな。
己の不運を嗤
ったところで視界が暗転し、意識はスイッチを切ったように閉ざされた。
俺は死んだ。
死んでしまったのだ。
と、てっきりそう思っていたのだが──気づくと白い病室にいた。
なんだ、怪我はしたみたいだけど助かったんじゃないか。
ホッと安堵したのは束の間のことだった。
妙に身体がふわふわとした浮遊感に包まれていることを不思議に思ったところで、眼下に信じられないものを見た。
身体中に管をつけられ、ベッドに横たわっている俺自身の姿だ。
周囲にいるのは悲壮な顔をした両親と、難しい表情を浮かべている医師や看護師。
この光景を見て、なんとなく自分の置かれている状況を察した。
俺はあの事故で死んだわけではないらしい。
だが、無事だったわけでもないようだ。
おそらく手術かなんかを受けたものの、その後の容態が思わしくない。このままだと意識が回復するのは難しい……って感じだろうか。
なら、いまここでそう考えている自分は幽霊?
いや……死んでいないのだから、生き霊ということになるのかな。
ありえない状況に置かれているにもかかわらず、俺はなぜか冷静だった。自分が生き霊だということも、妙にすんなりと受け入ることができたのだ。
幽霊の存在なんて信じていなかったけど、もう否定することもできないな……なんて思いつつ周囲を飛び回ったりもした。
霊体になった俺は誰の目にも見えないらしい。
両親や医師たちが、俺に気づくことはなかった。
廊下にあるソファに彼女を──晴香ちゃんの姿を見つけたのは、ドアを素通りして病室の外に出たときのことだ。
彼女は泣き腫らした顔をうつむかせていた。
たぶん、一緒に事故に巻き込まれた身として──告白を受けたばかりの彼女として、生死の境を彷徨
っている俺のことを心配してくれているのだろう。
泣いてくれる彼女がいるのが、せめてもの救いだよな。
............
书籍插图:
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